行雲流水

しのの備忘録。ゲームとか日常とか思うことを徒然と。

ウルトラマンブレイザーと特撮のトレンド

ウルトラマンブレーザー – 円谷ステーション – ウルトラマン、円谷プロ公式サイト
今作のウルトラマンブレーザーは面白いです。


僕は特撮作品が大好物ですが、ウルトラマンに関してはにわかで、オーブ〜ルーブの「ニュージェネ作品」を見てしばらく離れていました。
前作のデッカーも盛り上がったみたいなんですが、ここ数年は毎年過去作との関連付けがなされていて、単体の作品としてあんまり楽しめなかったんですよね。
タイガも途中まで観ていたんですが、イマイチ脚本が楽しめずリタイアしてしまいました。

そんな僕が『ブレーザー』でウルトラマンに復帰したのは①「新規怪獣の数が多そう」なのと、②「フォームが少なそう」(販促がしつこく無い)、③ミニチュアを多用した特撮を見たい、④主演が仮面ライダードライブの敵幹部だった蕨野友也さん という理由からでした(多いな!)。



ウルトラマンブレーザーは①②③に関して、見事に東映特撮の真逆をやっています。
ヒーロー番組はスポンサーにバンダイがおりますので、とにかく亜種形態を量産して玩具を売ろう!と言うのが基本です。
その流れから、特に仮面ライダーは鎧武辺りから亜種形態を大量投入し、毎週新しい亜種形態(玩具)が登場するというのが常でした。
これ、毎回画面は違って新鮮味はありますが、怪人(怪獣)を製作するコストが常にヒーローに割り当てられる為、敵側のスーツは使い回しになりがちなんですよね。
ここ数年のライダーは特に顕著で、毎週戦闘員らしい敵を蹴散らすだけで話の盛り上がりに欠けたり、よくわかんない理由で仲間割れを始めたりと、とにかく絵面が地味なのと脚本が退屈なんですよ…
フォームチェンジも1回活躍したきりで後は出番無し、その後はやられ役というのが常態化しており、フォーム違いの玩具は店の在庫になるというのがほとんどでした。
それならば登場するスーツを減らして、個々のヒーローの活躍を描いた方が話も動いて面白い作品ができるのにな〜と思いました。

CGの多用については最近の戦隊作品が模索している部分で、特に放送中のキングオージャーは撮影セットがほぼCGという前代未聞な事をしています。
ロボ戦のCG化については特にドンブラザーズがやっていましたが…なんというかCGは演出が派手でも軽い感じがして苦手なんですよね。
それならば土や瓦礫等でセットを用意してスーツを動かした方がリアリティがあっていいなと思います。
キングオージャーはファンタジーの世界観なので、クオリティが維持できるならあの表現でも有りとは思いますが…

ブレイザーに関してはヒーロー番組のトレンドとなりつつある①②③を否定し、まさに特撮の原点回帰といえる作品になっております。
登場人物やアクションも非常に魅力的で(特に主人公のゲント隊長が御茶目で面白い)、毎週楽しみです。
先週、序盤の総集編をやったばかりなのでまだまだ追い付けますし、円谷特撮はYouTubeで本編公開もしている為、非常に視聴しやすい環境と思います。
少しでも興味があれば、ぜひ。
俺が観る。